ライフスタイルの多様化によって、自治会の活動時間に合わせられない

近年は、ライフスタイルが多様化し、自治会の活動時間に合わせられない方が増えています。「自治会の活動に参加したいけれど、休日出勤が多いため土日の活動に参加できない」という方もいらっしゃるでしょう。そのため、多くの方に自治会の活動に参加してもらえるように、活動時間の調整が大切です。

自治会の加入者の中に休日出勤が多い方がいる場合は、平日の夜に重要な会議を開催するとよいでしょう。また、平日にイベント準備の手伝いを依頼するなど、限られた時間でも活動に参加してもらうように取り組むことが大切です。

また、自治会の活動に普段参加していない方には、「目的」を限定したボランティアへの参加を呼びかけてみてもよいでしょう。例えば、活動への参加に消極的な方の中には、ホームページ制作やパンフレット制作を得意とする方がいるかもしれません。専門的な技術を持っている場合もありますので、「ホームページやパンフレット作成のボランティア」として参加を募ってみてはいかがでしょうか。

次の役員を見つけられない

高齢化や若者の関心の薄さなどが原因で次の役員を見つけられず、同じ方が繰り返し役員を務める事態に陥るケースも少なくありません。特定の方に負担がかからないように役割を分担すること、新しく役員となった方をサポートする仕組みを作ることが解決策となります。また、段階的に役割を担ってもらうこともポイントです。イベントのお手伝いなどからはじめて、少しずつ信頼関係を築き、イベントの企画などを依頼するようにしましょう。

役員の仕事に対して不安がある

役員の仕事に対して不安があり、担い手となることを躊躇している方もいらっしゃいます。このような問題の解決策として挙げられるのが、マニュアルを整備することです。どのような仕事を行うのかわからない場合、役員になることを避けたいと思う方は多いでしょう。具体的な仕事内容や流れを記載したマニュアルがあれば、役員になることへのハードルを下げられます。

また、マニュアルを使用することでスムーズに引き継ぎができることもポイントです。マニュアルには、各部の仕事内容などを記載します。各部の仕事内容を整理する際には、準備をはじめる時期や注意事項などもマニュアルに記載しておくことが大切です。

役員の仕事の負担が大きい

役員の仕事は平日に行わなければならないことも多く、働く世代にとって大きな負担になりかねません。自治会館に事務員を配置して事務処理を行ってもらったり、退職した元役員が積極的にサポートを行ったりして支援体制を整える必要があります。また、役員以外も自治会の事業やイベントに参加する体制を作り、役員がいなくても機能する状態を整えることも大切です。

自治会と子育て世帯の接点が薄い

子育て世帯は仕事や家事に忙しく、自治会との接点を持てないケースも少なくありません。子育て世帯との接点を持たなければ、自治会の担い手はさらに減少してしまいます。例えば、お祭りや子育てサロンなどの親子向けイベントを開催し、子育て世帯との接点を作るのも1つの方法です。また、PTA活動を支援して、保護者と面識を持ち、自治会活動に勧誘する方法もあります。