自治会へ加入してもらうための流れ

未加入者に自治会へ加入してもらうための流れは、対象者ごとに変わります。それぞれの詳細は、以下のとおりです。

・新築集合住宅に入居した方

新しく建築されたマンションなどに入居した方への加入促進は、開発業者とのつながりを作ることからスタートします。集合住宅の開発業者に連絡を取り、居住者の自治会加入のための協力を依頼してください。開発業者に取りまとめ役を担ってもらうことで、集合住宅の入居者一人ひとりとやり取りをする手間を減らせます。

ここで重要となるのが「開発業者と信頼関係を築いてから協力を依頼すること」です。開発業者と信頼関係を築くことで、入居者への自治会加入の案内と取りまとめを快く引き受けてもらえるでしょう。

また、開発業者に協力を依頼するときは、自治会の活動内容がわかるパンフレットやチラシを持参し、自治会の活動の重要性を伝えることが大切です。

・既存のマンションや新築・中古の一戸建てへ入居した方

既存のマンションや新築・中古の一戸建てへ入居した方がいる場合は、できるだけ早い段階で声かけをする必要があります。マンションの場合は管理会社や大家に、一戸建ての場合は入居者へアポイントメントを取ってください。

管理会社や大家には自治会に加入するメリットを説明し、加入の取りまとめ役を依頼します。一戸建ての場合は、入居者へ直接自治会の説明を行います。

・入居してから数年経つ未加入者

入居してから数年経つ未加入者に対しては、まず未加入の理由をヒアリングしてください。ヒアリングによって、未加入者が自治会に対して抱いている不安や疑問が判明する可能性があります。そのような不安や疑問の解消に役立つ、自治会に加入するメリットを説明できれば、加入の可能性が高まります。

未加入者に自治会に参加してもらうための取り組み

自治会へ参加してもらうためには、定期的に加入のお誘いをすることが大切です。少しずつ信頼関係を築き、自治会の魅力を知ってもらえれば、加入してもらいやすくなります。

また、加入者・未加入者を問わず、誰でも参加できるイベントを開催することも重要な取り組みの1つといえます。子育て世帯をターゲットとするならお祭り、年配の方をターゲットとするならスマホ教室や体操教室など、相手に合わせたイベントを提案することがポイントです。イベントで地域住民とのコミュニケーションを深めることで、自治会への加入を検討するきっかけになります。

加入促進の成功事例

加入促進の成功事例としては、積極的な広報活動が挙げられます。例えば、自治会独自のパンフレットを作成し、暮らしやすい地域作りや防犯対策を行っていることを伝えた結果、加入促進に成功したという事例があります。とにかく大事なのは自治会活動の「見える化」であり、身近に感じられる自治会であることが重要です。

また、地域イベントの開催時に自治会PRブースや相談窓口を開設し、未加入者の疑問・不安の解消に努めた結果、加入促進につながったという事例もあります。